その空き家、「百害あって一利なし」です。早期売却を決断すべき理由と専門家の選び方

2025-06-27

空き家


「親から相続した実家が県外にあって、管理が大変…」
「母が施設に入って家は空っぽ。でも、どうしていいか分からない…」

今、あなたはこのように「空き家」という重荷を背負い、途方に暮れているのではないでしょうか。
思い出が詰まった家だからこそ、簡単には決められないその気持ち、痛いほどよく分かります。

しかし、あえて厳しい言葉でお伝えします。住む予定のない空き家は「百害あって一利なし」です。

こんにちは。
新潟の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の富澤です!

放置すればするほど、資産価値は下がり、リスクは増大し、あなたの心と財布に重くのしかかります。

この記事では、なぜ今すぐ空き家を売却すべきなのか、そして、その大切な資産整理を誰に託すべきなのかを、専門的な視点から徹底的に解説します。


なぜ今すぐ売却すべきなのか?空き家を放置する3つの深刻な末路



「いつか何とかしよう」という先延ばしが、取り返しのつかない事態を招きます。空き家を放置することで忍び寄る、3つの深刻な末路を見ていきましょう。

末路①:資産が負債に変わる「お金」の問題

まず、空き家は持っているだけでお金がかかり続けます。
誰も住んでいなくても、毎年固定資産税の納税通知書が届きます。

さらに、管理が行き届かず危険だと自治体に判断された「特定空家」に指定されると、税金の軽減措置が解除され、税額が最大6倍に跳ね上がることも。

それだけではありません。
庭の草刈り、最低限の修繕、火災保険料など、維持管理費は年間数十万円に及ぶことも珍しくありません。

そして何より、家の資産価値そのものが時間と共に下落していきます
人が住まなくなった家は、驚くほどの速さで傷んでいくのです。

末路②:ご近所トラブルから加害者になる「安全」の問題

管理されていない空き家は、地域の安全を脅かす存在になります。
雑草が生い茂り、害虫やネズミが発生すれば、近隣から苦情が来るでしょう。
景観の悪化やゴミの不法投棄も深刻な問題です。

さらに恐ろしいのは、物理的な危険です。
老朽化した屋根瓦や外壁が台風で飛散し、隣家や通行人に被害を与えてしまえば、所有者であるあなたが損害賠償責任を問われます。

放火や不法侵入など、犯罪の温床になるリスクも常に付きまといます。
ある日突然、警察からの電話で「加害者」になってしまう可能性があるのです。

路③:心労が蝕む「心」の問題

特に、県外にお住まいの相続人の方にとって、遠隔での管理は想像以上の精神的負担になります。

「実家は大丈夫だろうか」「また草刈りに行かないと…」と、常に心の片隅で実家のことが気になり、仕事や日々の生活に集中できないという方も少なくありません。

親が施設に入り、思い出の家が荒れていくのを見るのは、何とも言えない辛さがあるでしょう。
その心労から解放されるためにも、前向きな決断が必要なのです。


空き家売却、3つの方法―あなたの状況に合うのはどれ?



売却すると決めても、方法は一つではありません。
家の状態やあなたの希望に合わせて、最適な方法を選びましょう。

① 現状のまま「古家付き土地」として売却

解体などをせず、そのままの状態で売却する方法です。

メリットは、解体費用がかからず、すぐに売り出せること。
デメリットは、買主がリフォーム費用などを負担するため、価格が安くなりがちで、買主が見つかりにくい場合があることです。

② 「更地」にして売却

建物を解体し、土地だけの状態にして売却する方法です。

メリットは、買主が自由に家を建てられるため、用途が広がり売れやすくなること。
デメリットは、100万円以上の解体費用がかかることと、建物がなくなることで固定資産税が上がってしまう点です。

③ リフォームして売却

内装や水回りなどをきれいにリフォームしてから売却する方法です。

メリットは、物件の印象が格段に良くなり、高く、そして早く売れる可能性があること。
デメリットは、多額の費用がかかる上、その費用を売却価格に上乗せして回収できるとは限らないリスクがあることです。


【最重要】空き家売却のパートナー選び―どんな不動産会社に相談すべきか?



空き家売却の成否は、誰に相談するかで9割決まると言っても過言ではありません。
あなたの状況を深く理解し、最善の策を提案してくれる「プロ」を選ぶ必要があります。

なぜ「近所の不動産屋さん」ではダメなのか?

もちろん素晴らしい会社もありますが、注意が必要です。

不動産会社には、賃貸仲介やアパート管理をメインにしている会社も多く、売買、特に空き家のような複雑な案件の経験が少ない場合があります。

空き家売却には、権利関係の整理、税金、相続、建物の状態把握など、専門的な知識と経験が不可欠なのです。

選ぶべき専門家①:「空き家相談士」在籍の会社

まずお勧めしたいのが、「空き家相談士」という資格を持つ専門家が在籍する不動産会社です。

空き家相談士は、NPO法人が認定する民間資格で、法律、税務、建築、不動産活用など、空き家に関する幅広い知識を習得しています。

彼らに相談する最大のメリットは、単に「売る」だけでなく、あなたの状況全体を俯瞰し、売却以外の選択肢(賃貸やリフォームなど)も含めた総合的なアドバイスをくれる点です。

まさに、空き家の「かかりつけ医」のような存在と言えるでしょう。

選ぶべき専門家②:「売買を専門」とする会社

次に重要なのが、不動産売買を専門的に、そして数多く手がけている会社を選ぶことです。
豊富な売却実績は、それだけ多くの買主情報や販売ノウハウを持っている証拠です。

会社のウェブサイトで、売買の実績やお客様の声などを確認しましょう。
特に、あなたと同じような空き家の売却事例が豊富にあれば、心強いパートナーになる可能性が高いです。

信頼できる担当者を見極める3つの質問

良い会社を選んだら、最後は「人」です。担当者に以下の3つの質問を投げかけてみましょう。

1.  「この査定価格の根拠を、詳しく教えてください」→ 根拠を明確に、分かりやすく説明できるか?

2.  「この物件を売却する上での、デメリットやリスクは何ですか?」→ 良いことだけでなく、悪いこともしっかり伝えてくれるか?

3.  「空き家を売却する場合、通常の売却と何が違いますか?」→ 空き家特有の問題点を理解し、具体的な対策を話せるか?

誠実で、専門知識が豊富な担当者であれば、これらの質問に的確に答えてくれるはずです。


4. 売却を決断したら―最初の一歩から完了までの完全ガイド



信頼できるパートナーが見つかったら、いよいよ売却活動のスタートです。

ステップ1:専門家への相談・査定依頼:まずは複数の会社に相談し、査定を依頼して比較検討しましょう。

ステップ2:媒介契約の締結:売却を依頼する会社を1社(または複数)に決め、契約を結びます。

ステップ3:売却活動の開始:不動産情報サイトへの掲載やチラシ配布などで、購入希望者を探します。

ステップ4:売買契約の締結:買主が見つかったら、価格や引き渡し条件を調整し、売買契約を結びます。

ステップ5:決済・引き渡しと確定申告:残代金を受け取り、家の鍵と権利を完全に引き渡します。売却で利益が出た場合は、翌年に確定申告が必要です。


まとめ:思い出を「重荷」にしないために。未来への第一歩を踏み出そう



空き家は、放置すればあなたの未来にとって「重荷」にしかなりません。
しかし、勇気を出して一歩を踏み出せば、その重荷を下ろし、現金という新たな資産に変えることができます。

それは、決して親の思い出を捨てる冷たい行為ではありません。むしろ、大切な家が社会問題の原因になる前に、きちんと資産として整理し、あなた自身の、そして次の世代の未来のために活かす、前向きで愛情のある決断なのです。

「何から手をつけていいか分からない」
「誰に相談すればいいか不安」

その気持ちのまま、一人で悩み続けないでください。

まずはこの記事を参考に、「空き家相談士」「売買専門の不動産会社」のドアを叩いてみること。
それが、あなたの未来を明るくするための、最も確実な第一歩です。



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にいがたの不動産㈱地産地消の富澤法和です(≡^∇^≡)

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富澤法和

資格:宅地建物取引士、空き家相談士、2級ファイナンシャルプランニング技能士、不動産キャリアパーソン、生成AIプロンプトエンジニア

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