
新潟市不動産「仲良く分けた」が命取り?令和の不動産で本当にあった、令和版「たわけ(田分け)」の怖い話

こんにちは!新潟市の不動産売買専門店「にいがたの不動産」の中村です。
このブログは音声としても楽しめます。
移動時間や作業中でも、不動産情報をお受け取りいただけます。
皆さんは、愚かなことやバカげたことを指す「たわけ(たわけ者)」という言葉の由来をご存知でしょうか?
実は諸説あるなかに、「田分け(たわけ)」という説があります。 昔、農家が子供たちに「仲良く平等に」と田んぼを細かく分けて相続し続けた結果、一枚あたりの田んぼが狭くなりすぎて全員が生活できなくなり、一族が滅んでしまった……という歴史の教訓から来たという説です。
「昔の話でしょ?」と思うかもしれませんが、実はこれ、現代の不動産相続でも全く同じことが起きているんです。
先日、当店にご来店されたお客様の事例をご紹介します(※プライバシー保護のため、一部内容を変更しています)。
新潟市の約17坪の土地を「仲良く分けた」結果……

お客様が相続されたのは、約17坪(56平米)の土地でした。
もともとは一つの大きな土地だったのですが、過去の相続の際に「揉めないように半分ずつにしよう」と、ご親戚と綺麗に二等分されたそうです。
一見、平等で素晴らしい解決策に見えますよね。
しかし、ここは車社会で雪対策も必要な新潟。
17坪という広さでは、現代の感覚からすると、家を建てる需要がほとんどありません。
さらに、この土地には「決定的な弱点」がありました。
追い打ちをかける「セットバック(道路の後退)」の壁

その土地に面している道路は幅が狭く、新しく家を建てるためには、道路を広げるために敷地を国や自治体に差し出す「セットバック(道路後退)」が必要な土地だったのです。
ただでさえ狭い17坪の土地が、セットバックによってさらに削られてしまう……。
これでは、現代の基準でまともな家を建てることは、物理的にも法律的にも極めて困難になってしまいます。
「良かれと思って仲良く分けた」はずの先祖の配慮が、時を経て、令和の時代には「誰の買い手もつかない、固定資産税だけがかかる土地」という負の遺産に変貌してしまったのです。
「現代版・たわけ」を解決する唯一の方法

では、この土地はもう諦めるしかないのでしょうか? いいえ、解決の糸口は「過去に分けたものを、もう一度一つに戻すこと」があります。
・隣のご親戚と協力して、一緒に(34坪として)売り出す
・隣のご親戚に買い取ってもらう、またはこちらが買い取る
お隣のご親戚の17坪も、全く同じように「セットバックが必要で家が建たない」という悩みを抱えているはずです。
17坪+17坪=34坪になれば、セットバックで少し削られたとしても、新潟で十分に車を停めて家を建てられる「価値ある宅地」へと生まれ変わります。
相続は「今の平等」より「将来の価値」

今回のケースのように、良かれと思った「平等な生前贈与」や「仲良しの遺産分割」が、将来子供たちを苦しめる結果になることは珍しくありません。
土地を分けるときは、「分けた後も、それぞれが不動産として独立して価値を保てるか?」を必ずプロに相談してください。
「うちの実家の土地は大丈夫かな?」
「親戚と揉めずに、将来売れる形で相続したい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、地域の特性を知り尽くした当店へお気軽にご相談ください。歴史の教訓を繰り返さないための、最適な解決策を一緒に考えましょう!



